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【エバンジェリスト・ボイス】セキュリティは楽しいですか?

サイバー・セキュリティ・ソリューション(CSS)部
エバンジェリスト 内山 史一     uchiyamafacephoto_159x159

こんにちは。 CSS 部 エバンジェリストの内山です。

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月に入り、街行く人たちの装いもマフラーやショールをはおった姿を目にするようになりました。
立冬も過ぎ、そろそろ冬の便りも届くかなと思っていたのですが、北海道でもまだ「初雪」が観測されておらず( 11 9 日時点)、 11 月上旬までに北海道内いずれの観測地点でも初雪の観測がされなかったのは、実に 132 年ぶりのことだそうです。

個人的なお話になってしまい恐縮ですが、子供が通っていた小学校の校長先生の思いやりと優しさにあふれたスピーチが好きで、子供が卒業した今も、地域の回覧板に掲載される「学校だより」をとおして校長先生の考えや言葉を追っていました。
先月の「学校だより」で目に留まった言葉をからめ、皆さまにお届けしたいと思います。

校長先生は生涯現役を貫いた医師・日野原氏が人生について語った言葉を紹介し、そのうえで私たち保護者に対し悩みや苦楽を人生の先輩方に相談できる人間関係が「夢と希望と勇気」を持ち続ける子供の育成につながること、そして次代を築く子供たちを育てるには、まず私たち大人が明るく元気でいることの大切さを語りかけていました。
私自身、この流れはすとんと腹に落ちました。


【医師・日野原重明氏の言葉】

日野原重明氏が人生について語った言葉をご紹介します。
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人間の一生を三段階に区切って考えている。
第一段階は、生まれてから 24 才までの人生で、栄養を与えられて教育をされる時期である。
第二段階は、 25 才から定年までの人生で、社会人として生産や家事に参加する時期である。
第三段階は、定年からの人生である。
今まではこの段階を老人とされていたが、医学の進歩で寿命が延びたので定年から 74 才までを老人と呼び、 75 才から上を『新老人』と呼ぶことにしたのである。
新老人の生き方として、自分に与えられた寿命の中で、自分の生き方について考える時間をもつべきではないか。
『自分は有用な人間である』、『与えられるものをたくさんもっている人が豊かな人である』、『年をとっても人間は大いに成熟する』などの精神をもって生きるべきではないか。
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本エントリーをご覧になっている皆さまは、まさに「人生の第二段階」で、それぞれの立場で仕事を精一杯頑張っていらっしゃる方ばかりだと思います。
前例がない新しい取組みに試行錯誤しつつ前進されている方、重責のある仕事に取り組み組織を牽引されている方、十人十色でしょう。
組織におけるセキュリティ業務は、ベストプラクティスはあれど「これだけやれば安心!」と言い切れるものはなく、ある意味終わりのない戦いと形容されることもあります。
私も、日々自分のミッションに悩み苦しんでいますが、新しいことにトライできる楽しみと喜びの方が上回っています。
皆さまは如何でしょうか。
自組織のセキュリティ業務で苦労されたり、悩んだりされた経験があるかと思いますが、そういったことを相談できる方はいらっしゃいますか?


【セキュリティ業務を担っている方々の言葉】

ここに、自組織のセキュリティ業務で苦労されたり、悩んだりされた経験をもつ方の背中を押してくれる言葉があります。
日本ネットワークセキュリティ協会( JNSA )が、「セキュリティ業務」を担う人材を対象としたヒアリング調査結果を公開しました。

外部サイト: セキュリティ業務を担う人材の現状調査報告書( 2018 年上期調査)

インタビュー対象者の「セキュリティ業務」に対する貴重な経験談やキャリア観はどれも大変興味深く感じられ、セキュリティという領域でキャリア形成したい方々への一つの道標になる印象を受けました。
ヒアリング調査結果を見ると、「セキュリティ業務」をしていてよかった経験については、総じて「楽しさ」や「達成感」、「新しい何かを得た」といった、今後の自分のキャリアが非常に楽しみになるコメントばかりです。
一方、苦労した経験や悩んだ経験については、思わず頷きたくなるものばかりで、悩んでいるのは自分だけじゃないんだと気付かせてくれます。
皆さまには、このヒアリング調査結果をぜひご自身でご覧になっていただきたいと思います。


【セキュリティは楽しいですか?】

もし「皆さまの声」を聞けるとしたら、最後に「セキュリティは楽しいですか?」と伺ってみたいです。(コラムなので一方通行なのは分かっていますが

私は「楽しい」です。
縁あって「セキュリティ業務」に携わっていますが、技術領域の広さに戸惑いつつも学べる余地が多くあることに楽しさを感じます。
セキュリティは私のキャリア形成の大きな核になっています。
「人生の第二段階」において、これからも楽しく、そして精一杯頑張って「セキュリティ業務」に携わっていくつもりです。

本エントリーをご覧になっている皆さまは、おそらくセキュリティを専門業務とされていない方もいらっしゃると思いますので、いずれは人事異動で別の業務につかれるかもしれません。
そのとき、後継者の方が皆さまの想いと意志を引き継いで、「セキュリティ業務」に「楽しさ」と「達成感」を感じてくれるとしたら、どんなに嬉しいことでしょう。

少し生意気かもしれませんが、皆さまが携わっているセキュリティ業務を少しでも楽しんで取り組んでいただいているとしたら安心です。
きっと、後に続く方が皆さまの姿を見て、組織の「セキュリティ業務」を立派に担っていくことと思います。
後継者の方がセキュリティ業務で苦労されたり、悩んだりされることもあるかもしれませんが、そのときは業務の先輩として是非相談にのって下さい。

今回のエントリーはいつもよりセキュリティ色を薄めに雰囲気を少し変えてお届けしましたが、今後も「セキュリティ」という切り口で皆さまのお役に立てる情報を提供してまいります。
それでは、次のエントリーでお会いしましょう!

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内山 史一

株式会社インフォメーション・ディベロプメント 先端技術部 エバンジェリスト

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