関連するソリューション
システム開発
マネージドサービス(運用・保守)
サイバーセキュリティ
ID-Cross/クラウドサービス
業務改革
ICTサービス第5部
テクニカルスペシャリスト 千葉 由紀祐
こんにちは、テクニカルスペシャリストの千葉です。
8月に入り、コロナ禍で迎える夏も3回目となりました。新規感染者数は依然高い水準で推移していますが、政府は社会経済活動をできる限り維持しながら、効果が高いと見込まれる対策を機動的・重点的に取り組む方針であり、行動制限をしないコロナとの共存(Withコロナ)が本格的に始まったと言えます。
各企業においても、社員の安心安全の確保や社内クラスター発生防止のため、テレワークやWeb会議などのICTの活用が広く定着しました。今後もWithコロナへの対応として、業務のオンライン化など、更なるICTの活用が進むものと思います。
先月、総務省が今年度の「情報通信白書(※外部リンク)」を公開しました。刊行から50周年という事で、白書の序盤では刊行した1973年から現在に至るまでのICTの変遷が書かれており、国内外の状況変化とともにICTを活用したサービスの高度化・多様化を振り返る事ができます。
引用:総務省「令和4年版情報通信白書(※外部リンク)」P6
今回は、次世代のICTインフラとして導入検討が進められている「Beyond 5G」について取り上げたいと思います。
Beyond 5Gとは
5Gは、今までの通信インフラ、生活インフラを超えて社会インフラを支えるICTインフラとして現在進行形で導入・整備が進められていますが、Beyond 5Gは政府が目指す「Society 5.0」※を実現するための機能を実装したICTインフラとして期待されています。
引用:総務省「Beyond 5G 推進戦略(※外部リンク)」P4
Beyond 5Gに求められる機能
引用:総務省「Beyond 5G 推進戦略(※外部リンク)」P7
4機能の内容も上図内に記載はありますが、特にデータ量増加=消費電力増加への対応としての超低消費電力は、カーボンニュートラル実現に不可欠です。
Beyond 5Gの推進戦略
各戦略に関しては、戦略推進するために2020年12月に設置された「Beyond 5G推進コンソーシアム」において、将来ビジョンの具体化や海外への発信・連携強化などが行われており、今年3月にホワイトペーパー1.0版(※外部リンク)が公開されています。また、総務省所管の国立研究開発法人である情報通信研究機構(NIST)や、各企業などからもホワイトペーパーが公開されており、多角度から戦略イメージを掴む事ができます。
では、Beyond 5GというICTインフラが、私達の生活や社会インフラにどのような変革をもたらす可能性があるのでしょうか。
Beyond 5Gがもたらすインパクト
引用:情報通信審議会「Beyond 5G に向けた情報通信技術戦略の在り方 中間答申(※外部リンク)」P19
また、変化の激しい時代といわれる現代において、その変化が加速することも確実であり、企業組織・個人ともにアジリティ(機敏性)を更に高めていかなくてはなりません。
公開資料では上図の内容にもユースケースが挙げられています。どのようなサービスが生まれ、生活・社会インフラへのインパクトが発生するか非常に興味深いところです。
まとめ
本文で述べたとおり、Beyond 5Gは、今まで困難と考えていた課題の解決を可能にするICTインフラとして大いに期待できると共に、私達サービス提供事象者にとっては、新しい価値・サービスを創出できる最大の機会となり得ます。
進化に対応し機会を活かすには、情報収集と取捨選択、そして過去からの流れを理解した上での将来予測や空想をする事が大事だと、私は考えています。
次世代ICTインフラを基盤としたサービス提供を自分達の手で行っていける未来がすぐそこに迫っていることに私自身、わくわくしています。
本コラムが、将来に向けた議論を行うきっかけになれば幸いです。
では、また次回コラムでお会いしましょう。