サイバー・セキュリティ・ソリューション部
テクニカルスペシャリスト 谷口 純一郎
皆様は自分の望んでいる仕事ができていますか?
会社員の場合なかなか思い通りにはいかず、悶々とすることもあると思いますが、私はここ4,5年でようやく希望の職種に近づくことができました。
初コラムのため、自己紹介を兼ねて職務経歴を記載しつつ、希望の仕事につける可能性を高める方法を紹介します。
私はいまは自社にいますが、それまではずっとお客様先に常駐していましたので、同じような環境にいる方の参考になれば幸いです。
希望の職種につく方法
私の希望職種はネットワークの設計、構築です。以下のようにヘルプデスクや監視、運用を経て、設計、構築と徐々に上流工程の方へステップアップしてきました。- ヘルプデスク/サポートデスク…4年
- ネットワーク、サーバ監視/運用…6年
- ネットワーク設計/構築…5年
アピール
ただ流れに身を任せていたわけではありません。アピールをしてきたつもりです。現場にいると部長、次長クラスの方と1対1で面談する機会は少ないため、機会ができた際には希望を伝えるようにしていました。「うるさいやつだな」と思われていたのかもしれませんが、自分の人生が左右されるわけですから気にしてはいられません。
ただ、アピールだけでは弱いです。すぐに「よし、わかった」とはならないでしょう。首を縦に振ってもらうために、こちらもそれなりのものを用意する必要があります。
資格取得について
自分の知識や技術を第三者から見て証明できるもの。そうです、資格です。ネットワーク志望の私は、CCNA、CCNP、ネットワークスペシャリストなどを優先的に取得しました。自分の希望業務に関連する資格を数多く取得することで、口だけではないことを証明するのです。例として、クラウド志望の方であれば、AWSやAzureなどの上位資格を狙うのがよいのではないでしょうか。
私より経験豊富で技術や知識のあるエンジニアは社内にも多くいるのにもかかわらず、私がテクニカルスペシャリスト職に就けたのは運もありますが、定期的に資格を取り続けてきたこともあると思っています。
IDグループ社員の方であればご存じでしょうが、今年度からIDグループは資格取得時の祝金が大幅に上がりました。いままであまり資格取得に積極的ではなかったIDグループ社員の方も、これをいい機会と捉え、自己価値、収入アップを目指しましょう。若手、中堅に限らず、管理職も資格を取ってほしいです。
それほど資格を持っていない管理職本人が、部下に資格をとるように言っても響かないですよね。順番が逆だと思っています。
勉強は楽ではなく、つらいことのほうが多いですが、5年後、10年後に過去の自分を振り返ったときに、あのとき苦労してよかった、資格を取っておいてよかったと思うことがいつか必ずあります。私は10年前の自分を抱きしめてあげたいです。
勉強時間確保のポイント
とはいえ、やる気や家庭の問題、業務多忙などで勉強する時間をなかなか確保できないのも事実です。そのようなときに試してみていただきたいのが、すきま時間の活用です。すきま時間ですので数分です。なにも難しくありません。「2時間30分は厳しいけど、5分ぐらいなら参考書を開いてもいいかな」と思えるのではないでしょうか。私がよく活用した場面は、一駅か二駅後に降りる電車に乗るとき、自宅のトイレ、始業前、昼休み、就寝前などです。
数分あれば単語を1つ覚えられるかもしれません。数分を甘く見てはいけません、塵も積もれば山となります。小さなことから積み上げていくことが大事かと思います。
このようにして、やる気が出ないときもなるべく勉強を続け資格を取得してきたのは、転職で途中からIT業界へ入ったため、人一倍勉強しないと先人たちに追いつけないと思ったからです。
自分に合う業務の見つけ方
ただ、IT業界に入ってはみたものの、はじめからネットワーク志望だったわけではありません。正直なにを目指せばいいのかわかりませんでした。プログラミング、データベース、Linuxなど色々かじってみた結果、一番勉強が楽しかったとまではいきませんが、苦ではなかったのがネットワークだったのです。私と同じように、本当に自分に合う業務がまだわかっていない悩める若手、転職組の方がいましたら、まずは幅広く勉強してみるのが良いのではないでしょうか? その中からきっと自分に合うものが見つかるはずです。
最後に
最後に余談です。監視/運用業務で同じ現場に5、6年いたため、ローテーションの対象となり、次のお客様先で面談したときのことです。サーバかなにかのソフトの運用案件でしたが、面談担当の方が「谷口さんはネットワーク案件のほうがいいんじゃないですか?」とおっしゃり、その方の手配でネットワーク設計/構築案件が決まりました。
お会いしたのはその面談のときだけでしたが、いまでも名前は覚えており大変感謝しております。
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