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司法試験トップレベル?ChatGPTの実力とは

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株式会社IDデータセンターマネジメント
テクニカルスペシャリスト 水谷 知彦水谷写真

IDデータセンターマネジメント所属テクニカルスペシャリスト水谷です。
 
最近、WebやテレビなどでAI(人工知能)に関連する情報をよく目にします。
普段の生活の中で、利用しているサービスの裏側でAIが利用されていて、知らず知らずのうちにAIを利用している機会が増えてきているかもしれませんが、「よしっ、AIを利用して何かを効率化してやるぞ」みたいな状況で能動的にAIを利用する機会は、あまりありません。
 
今後、生活や仕事で利用する多くのサービスでAIが活用されてくることが予測されるなか、ICTの技術者としてAIの技術を無視することはできないため、今回のコラムでは、巷で話題のChatGPTに触れて能動的にAIを体験、利用していきたいと思います。
 
ChatGPTは、アメリカのOpenAI(AI研究所)が2022年11月に公開したAIチャットボットになり、このAIチャットボットでは、ユーザの入力した質問に対してAIが回答を提供してくれます。
 
2023年3月にChatGPTは、ChatGPT-3(3.5)からChatGPT-4にバージョンアップされており、ChatGPT-3(3.5)では会話のレベルが小学生程度だったものが、ChatGPT-4では大学生レベルになっているとのことです。また、アメリカの司法試験を受けさせた結果、ChatGPT-3(3.5)では正解率50%程度であったものが、ChatGPT-4では受験者の上位10%に入る成績を出せるようになったとのことです。
 
それでは、ChatGPTを利用してみましょう。
PCでChatGPTを利用するために必要なものは、Webブラウザのみです。

ChatGPTのアカウント作成とログイン

WebブラウザでChatGPTを検索すると、多くのChatGPTに関連するニュースや記事が表示されますが、ChatGPTへログインするためのサイトは、以下になります。
https://chat.openai.com/auth/login

画面イメージ

まだ、アカウントを所持していないため、[Sing up]を選択します。


画面イメージ

メールアドレスを入力して、[Continue]を押します。


画面イメージ

パスワード入力画面が出てきますので、パスワードを入力して[Continue]を押します。
登録するメールアドレスを他のサービスでも利用している場合、パスワードは他のサービスと同じにならないよう気を付けましょう。


画面イメージ

パスワードの有効性が検証されますので、問題がなければ[Continue]を押します。


画面イメージ

登録したメールアドレスにOpenAIからメールが届きますので、文面にある[Verify email address]を押します。


画面イメージ

”First name”と”Last name”を入力して[Continue]を押します。


画面イメージ

確認用の電話番号を入力して[Send code]を押します。


画面イメージ

登録した電話番号の携帯にショートメッセージで送られてきたOpenAI API 認証コードを入力します。




利用に関しての事前説明が表示されますので、問題なければ[Next]を押します。




さらに事前説明が表示されますので、問題なければ[Next]を押します。
こちらの事前説明にも書かれていますが、会社や個人の機密情報はChatGPTに入力しないよう注意しましょう。




もう少しです。
事前説明の内容に問題がなければ[Done]を押します。

ChatGPTの利用

やっと、ChatGPTを利用できる画面にたどり着きました。
ここで一つ皆様にお伝えしなければならない事があります。なんと3月にバージョンアップされたChatGPT-4を利用するためには、有料プラン(1か月 米ドル$20)にアップグレードする必要があります。

画面イメージ

覚悟ができた方は、左下に表示されている[Upgrade to Plus]を押してください。
私も自腹でアップグレードしました。


画面イメージ

無料プランと有料プランの違いが表示されますので、問題なければ[Upgrade plan]を押します。




カード情報を入力する画面が表示されますので、必要事項を入力後、覚悟を決めて[申し込む]を押します。




アップグレードに成功したことを盛大に祝福してくれます。
[Continue]を押します。


 

有料版のChatGPT Plusの画面が表示されます。

 

画面上部にある”Model”選択から、早速最新バージョンのGPT-4を選択してみましょう。


 

メッセージ入力枠の上部に注意書が表示されていますが、コラム執筆時点でGPT-4への入力は3時間に25メッセージまでと制約があります。
GPT-4を利用する場合は、入力するメッセージを事前に多少整理した方がよさそうです。
また、現時点では簡単な質問であれば、無制限に利用できるGPT-3.5を利用した方がよいかと思われます。


 

ChatGPTの基本的な使い方は、メッセージ入力枠にChatGPTに回答してもらいたい内容を入力して、[Enter]キーを押すか右側にある送信ボタンを押すだけです。
早速、弊社について聞いてみましょう。
なお、ChatGPTは日本語にも対応しており、日本語で入力を行った回答には、日本語で回答してくれます。


 

当社は、1969年創立、本社は東京都千代田区に位置しています。惜しい回答が返ってきました。
この回答をみて気付いた方もいらっしゃると思いますが、ChatGPTは基本的に学習データとして2021年までのものが利用されています。最新の情報を取得する用途には、現時点では適していません。
ただ、すでに発表されていますが、今後は最新の情報をインターネットから取得する機能も追加されるとのことですので、最新の情報を基にした回答を得ることも近い将来可能になると考えられます。


 

もしここで回答された内容に納得がいかない場合、[Regenerate response]を押すことで別の回答を得ることができます。


 

こちらの回答でも、当社は1969年創立ですので、誤りが認められます。
今度は回答の下の方に回答に対して評価を行えるメニューが追加されています。
ChatGPTは、この評価も参考にしながら回答の精度を上げていると考えられます。


 

回答に対してさらに追加の質問をしていきましょう。
追加の質問をする場合は、初めのメッセージ入力と同じ様に画面下部に表示されているメッセージ入力枠に質問を入力するだけです。


 

セキュリティ対策に関する一般的な回答が返ってきました。
弊社が推進するセキュリティ対策について聞きたかったのですが、質問の仕方が悪かったようです。




再度質問してみましょう。

 

素晴らしい回答です。
ぜひ弊社にお問い合わせください。


 

ここから別の質問をしていきたいと思います。


 

必要な対策を簡潔にまとめてくれました。
ただ、まだ回答が長い様な気がするので、もっと簡潔にまとめてもらいたいと思います。
追加で質問を入力してもよいのですが、質問右上に表示される編集ボタンを押すことで、入力したメッセージの編集を行うことが出来る様になります。


 


 

質問の編集を行った後、[Save & Submit]を押すことで編集を行った質問の内容で回答を得ることが出来ます。


 
さらに簡潔にまとめてくれました。
先ほどと違う観点の対策が入っているところも面白いですね。
このような多少無茶なお願いもChatGPTなら黙々と対応してくれます。


 

さらにChatGPTはこの様な使い方ができます。


 

ChatGPTは数分で短編小説を作成してくれます。
砂の妖精(サンドフェアリー)に俄然興味が湧いてきました

ChatGPTの今後

ChatGPTは今回の様な使い方以外にもプログラムのコード作成などでも利用できます。
メッセージ入力部分に実現したい内容、条件、使用する言語などの情報を入力することで、回答部分に入力内容に従ったプログラムのコードを表示してくれます。
 
今後は、ファイルのアップロード機能や、他のサービス(教育、旅行など)との連携も追加されるとのことですので、益々利用用途が広がると考えられます。
回答される内容については、虚偽の情報が含まれる可能性があるため、最終的に人間のチェックが必要となりますが、上手く活用すれば今までの何倍も効率的に情報収集や文書作成などを行える可能性があります。
 
今回ChatGPTを利用してみて、どの様に質問すれば欲しい情報の回答が得られるのか、ChatGPTはどの様な用途で利用できるのかなど、ChatGPTの機能を有効的に活用するための経験値が個人的にまだまだ不足していると感じました。
今後、仕事を行う上で必要なスキルとして、AIに関する知識、AI利用の経験、ノウハウが大きな割合を占めてくることが予測されます。
私も時代に取り残されないよう、せっかく有料版にアップグレードしたこともありますので、今後ChatGPTで沢山遊んでみたいと思います。
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた、次のコラムでお会いしましょう。

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水谷 知彦

株式会社IDデータセンターマネジメント テクニカルスペシャリスト

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