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【イベントレポート】RealWear Summit と AWE Expoに参加しました!

はじめまして。Boston のIDアメリカで勤務中のRonです。
5/27から31にかけ、カリフォルニアで開催された最先端技術関連イベントに参加してきました。

はじめに参加したのは、企業会合イベントです。Real Wearというデバイスメーカーとパートナー提携を持つ企業が一堂に会したイベント  RealWear Summit でした。
Real Wearはアンドロイドベースの工業向け音声制御型スマートグラス デバイス(HMT1)を製造しています。
HMT1は、複数のアプリケーションを稼動することが可能であり、 IDEye( スマートグラス向け
遠隔作業支援システム もそのひとつです。
今年、IDとReal Wearとのパートナー提携が実現し、お客様に対してこれまで以上に幅広いサービス提供が可能となりました。

このイベントではパートナーによるセミナーが数多く設けられ、またHMT1デバイスで稼動するアプリケーションのデモ展示会も催されていました。
本イベントに参加した企業の大半は米国および欧州のメーカーでした。最近の特筆すべき傾向として、私は日本市場と欧州市場では、企業がその将来における主な懸念点が異なることがわかりました。
日本の場合、多くの企業が懸念していることは人口減少とその影響が企業の生産性にどれほど及ぶかという点です。
この問題に対処するため、多くの企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)の新技術を取り入れることで、下流の工程をデジタル技術が担う形をとっています。(たとえば自動化や、IoTなど)
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【The Future Worker will be connected to many types of technologies/未来の労働者は多くの技術に接続されます】

欧米の場合、多くの企業は主にベテランの従業員から新しい従業員へのKnowledge Transfer(知識移転/技術継承)に問題の焦点が当たっています。
イベントでは、今後5年以内に米国の従業員のうち3分の1以上がリタイアし、彼らの長年わたり蓄えた知識も同様に現役市場から消え去ると言及されました。
興味深いことにこの問題への対処方法は日本と同様です。 欧米企業もDXを使用していますが、主な事例では必要な作業員の数を減らす代わりに、電子マニュアル、レコーディング、AIを使用して重要分野の知識を経験が少ない従業員へと引き継ぎます。
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【 AWE Conference Sign】

出張最後の3日目は、 Augmented World Expo(略称:AWE) に参加しました。 これは、年1回開催されている展示会で、企業や個人消費者にとってXR(AR、VR、およびMRテクノロジーのグループ用語)の最新イノベーションに触れる機会となっています。
イベントでは業界を牽引する技術のプレゼンテーションが催され、参加者が最先端のXRサービスや製品を体験できるデモエリアも設置されていました。

新しい技術動向、XR開発者向けの技術セミナー、製品/サービスの説明会など、幅広いトピックがプレゼンでは取り上げられていましたが、私が参加したセミナーの多くは企業レベルでのXRテクノロジーに関するものでした。 このテクノロジーは、欧米において作業効率を向上させる方法としていまや多くの組織で取り入れられ、展開が進んでいるようです。
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【Qualcomm's 5G Presentation/クアルコムの5Gプレゼンテーション】

今年のイベントで、最大の注目トピックは5Gでした。
5Gとは、ワイヤレスネットワークの速度と応答性が飛躍的に拡大する最新の携帯電話技術です。
業界では2019年にはこの技術が広く利用できるようになるとの見解が多く見られます。
携帯電話の用途は主に個人向けですが、そこに普及する前段階として民間企業への導入が先行するでしょう。
いずれの分野でも、5Gは「処理の地方分散化」技術へと展開していくでしょう。 つまり、多くのデバイスコンピューティングがクラウドサーバー内のデバイスとは別の場所で実行され、あるいはデバイス間で共有されるということです。
処理の分散化は、モバイル機器にとってより一層優れたXR機能をもたらすでしょう。
個人消費者にとってはすなわち、スマートシティ、自律走行車、そしてより高性能なモバイル機器といったイノベーションを意味します。
企業にとって、5Gはスマート工場、XRベースのバーチャルトレーニング、そして緻密なワークフロー分析を実現できる可能性を示唆しています。

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【Smartglass Museum】

今後登場する新しいデバイスとしては、消費者、企業双方の市場に2019年最先端の製品が登場するでしょう。
これらは、XRヘルメット/ゴーグル、5G対応モバイルデバイス、スマートビューアとして提供されます。
前述の技術2種類についてはすでに精通している人も多いかと思いますが、スマートビューアに関してはこの分野における最新技術といっても過言ではありません。
ゴーグル型のこのデバイスは、タイプCケーブルにより複数機器の接続が可能で、ゴーグルには接続機器側の画面が表示されます。
ビューアデバイスには、高性能な音声制御、空間処理、写真などのセンサーとカメラが搭載されています。
これがデバイスに「スマート」の称号が与えられた所以です。
将来的には、スマートビューアは5Gに接続され、一般的な老眼鏡程度までの軽量化が見込まれ、コンピュータ同等の性能が期待できます。


RealWear SummitとAWE Expoは、今後展開される最先端技術に触れる機会となりました。
この技術(XRと5Gを含む)を利用することで、個人、企業の両分野で多くの課題解決につながるでしょう。
IDは、最先端技術を駆使し、お客様のために革新的ソリューションの研究・開発に意欲的に取り組んでいます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

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