サイバー・セキュリティ・ソリューション部
テクニカルスペシャリスト 谷口 純一郎
つい最近、台湾の台中に行ってきました。
海外出張、憧れますよね。一回ぐらいは出張で海外に行ってみたいものです。
私は、中国語試験のHSK5級所持、社内の英会話部所属、今年度内にTOEIC受験予定ですから、そのうち海外出向や出張の声がかかると思っています、ありがとうございます。
台湾のNOVA
コロナ禍以前は、視野を広げるべく、ハードウェアのシリコンバレーと呼ばれる深圳の華強北に年数回は出かけてウィンドウショッピングを楽しんでいました。台湾にも、NOVAというパソコンや周辺機器に特化したような店舗が各都市にあるとのことで、今回お邪魔してきました。
パソコン周りですと、ASUS、Acer、BenQ、GIGABYTEなどの台湾メーカが思いつきます。それ以外にも、私が知らないだけでその業界では有名なメーカがあるかもしれません。新しい発見があるかもしれないと思うと、とてもわくわくしますね。
台中のNOVAは、マンションの低層階にありました。
華強北は広すぎて疲れますので、ふらっと見るぐらいにはちょうどいいです。それぞれの販売製品は、以下になります。
- 地下1階…ゲーム、デジカメ、家電など
- 1階…パソコン、ディスプレイ、マウス、キーボード、ネットワーク機器、ケーブル類、マイク、監視カメラなど
- 2階…ショップ系パソコン、ゲーミングチェア、パソコン/スマホアクセサリー、修理など
UPS(無停電電源装置)やNASも置いてありました。はたして、個人で買う人はいるのでしょうか…。Synologyも台湾メーカですね。数か月前に案件でNASを調べており、そのときに知りました。
ネットワーク機器では、ルータやスイッチも当然のようにあります。見たことはありますが、さわったことのないD-Linkも台湾メーカでした。このサイズであれば安いですし、記念に買って帰ろうか非常に悩みましたが、結局使わないだろうなと思いやめました。
中でも一番いい場所にあるように見えたのは、Wi-Fi7です。
ついこの間、Wi-Fi6だと思っていたのですが、Wi-Fi7ですか。早いですね、時が経つのは。もうついていくので精一杯です。
最近のネットワーク機器は、デザインに力を入れているのでしょうか。TP-LinkのWi-Fiルータは白一色でした。ASUSも真っ白です。米国の某社を意識しているように感じます。
Wi-Fiの変遷
だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、今回はWi-Fiについてのお話です。細かい技術的な話は私には無理そうですから、詳しくは総務省か各メーカのホームページを参照いただくとして、気になったところを記載していくことにします。
Wi-Fi4 | Wi-Fi5 | Wi-Fi6 | Wi-Fi6E | Wi-Fi7 | |
---|---|---|---|---|---|
最大速度 | 600Mbps | 6.93Gbps | 9.6Gbps | 9.6Gbps | 46Gbps |
周波数帯 | 2.4GHz 5GHz |
5GHz | 2.4GHz 5GHz |
2.4GHz 5GHz 6GHz |
2.4GHz 5GHz 6GHz |
規格 | 802.11n | 802.11ac | 802.11ax | 802.11be | |
セキュリティ | WPA WPA2 |
WPA WPA2 |
WPA WPA2 WPA3 |
WPA WPA2 WPA3 |
WPA WPA2 WPA3 |
策定年 | 2009 | 2014 | 2019 | 2021 | 2024 |
いつのころからか、ナンバリングになりましたね。
昔、資格試験の勉強をしているときに、802.11bが何Mbpsでaが5GHzで、など覚えていた記憶があります。iPhoneや携帯回線の4G、5Gのように、数字が上がっているから次世代なんだな、というのがわかりやすくなっていいですね。
驚異的なのは、Wi-Fi 6からWi-Fi 7にかけての最大速度の伸びです。9.6Gbpsでも十分じゃないかしらと思っているのですが、46Gbpsですって。もの凄い技術の進歩です。
Wi-Fi8はどうなってしまうのでしょう。怖いです。ちなみに、最新のiPhone16はWi-Fi7に対応しています。
6GHz
Wi-Fi6Eから6GHz帯が使用できるようになりました。2.4GHzは電子レンジやBluetooth、5GHzは気象、航空レーダなども使用していますが、6GHz帯はほかの電波とほぼ干渉しないため、高速で安定した通信ができます。
昔々、昼休みの時間になると2階にあるオフィスで無線がつながりにくくなるため、原因を調べたところ、1階のコンビニで複数の電子レンジがフル稼働していた、という話を先人から聞いたことがあります。6GHzを使用するとこういうことがなくなるわけですね。
なぜ初めから5GHzや6GHzにしなかったのかというと、技術的制約や規制があったからです、とID AIコンシェルジュが詳しく教えてくれました。
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ID AIコンシェルジュはAzure OpenAI Serviceを利用した、組織内で安全かつ効果的に利用するためにカスタマイズしたインフォメーション・ディベロプメントが提供する企業専用の対話型AIチャットボットサービスです。以上、PR終わりです。
接続中のWi-Fi規格の確認方法
ふと、いま接続しているWi-FiはWi-Fiいくつだろうと気になりました。Windows画面右下のWi-Fiのアイコンをクリックし、Wi-Fiの一覧を表示させます。そして、いま接続しているWi-Fiのプロパティをクリックすると、詳細が確認できます。
プロパティ画面の上部は設定で、一番下までスクロールするとプロパティがあります。
確認するのは、プロトコルです。
Wi-Fi4ですね…。どこのWi-Fiかは口が裂けても言えません。
パソコンやスマホと違って、ネットワーク機器は普段からユーザが意識しないところですし、現状問題なく使用できていれば、そこに積極的にお金を使おうという気にならないのは当然かもしれません。
最後に
2025年にはWindows10のサポートが終了します。まだWi-Fi4や5を使用しており、Windows11対応でパソコンを更改する必要がある場合、Wi-Fi7対応モデルのパソコンを選定し、Wi-Fiも7に更改することを検討してみてはいかがでしょうか。
Wi-Fi6以降は、WPA3にも対応しています。
不正ログイン攻撃のブロック、個別データの暗号化など、WPA2よりもセキュリティが強化されています。Wi-Fiの速度が速くなり、社員の方々の生産性アップ、セキュリティも強化されるわけですからいいことづくめですね。
私の所属するCSS部では、コンサルから設計、構築、運用、保守まで幅広く対応できます。そろそろ更改を考えていらっしゃる担当者の皆様、連絡お待ちしております!
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